人工甘味料なしのプロテインという選択 — アスパルテーム問題から考える

著者:BAZOOKA NUTRITION 編集部

この記事は「人工甘味料の入ったプロテインは飲まない方がいいのか?」「【味改革】WPCが新たな美味しさに!天然甘味料の変更や植物性油脂と二酸化ケイ素もゼロに!」の2本の動画をコラム用に再構成したものとなります。
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プロテインの裏面、最後にちゃんと見たのはいつだろう。

2023年にアスパルテームが「発がん可能性あり」のリスト入りをしたというニュースを覚えている方も多いと思う。「今飲んでるプロテイン、人工甘味料入ってるけど大丈夫なのかな……」。気にはなるけど、調べ出すと情報が多すぎて、結局そのまま飲み続けている。

その気持ちはよく分かる。大事なのは、全部やめることでも、気にしないことでもない。メリットとデメリットを知った上で、自分で選ぶことだ。

人工甘味料は「悪」なのか?——賛否の現在地

人工甘味料のプロテインは飲まない方がいいのか バズーカ岡田

まず2023年の話を整理しておきたい。WHO傘下のIARC(国際がん研究機関)が、人工甘味料の一種であるアスパルテームをグループ2B——「発がん可能性がある(possibly carcinogenic)」——に分類した。このニュースが広がって、人工甘味料そのものへの不安が一気に高まった。

ただ、グループ2Bという分類は「危険が確定した」という意味ではない。「証拠が限定的」「動物実験で可能性が示されたが、人への影響は不明確」というレベルの話だ。

「人工甘味料は賛否両論、しばらく結論は出ない」 ——バズーカ岡田

科学的な決着にはまだ時間がかかる。だからこそ、「全否定」も「全無視」も正解ではない。

人工甘味料のデメリットとして指摘されているのは、主に3つある。1つ目は腸内環境への影響——どういう作用があるのか、まだよく分かっていないという不確実性。2つ目はインスリン分泌との関係——甘味を感知した体がインスリンを出し、肥満や糖尿病のリスクにつながる可能性があるという指摘。3つ目は甘味の常習性だ。

「パンチ力が強い甘味を食べ続けるのは、甘味をさらに欲し続けてしまうトリガーにもなりやすい」 ——バズーカ岡田

一方で、人工甘味料にはメリットもある。

「ホモサピエンスが困っているのは飢餓よりも肥満。人工甘味料は一定の役割を果たしている」 ——バズーカ岡田

製品をリーズナブルな価格で提供できる、カロリーをゼロにできる、甘さを出しながら体重管理がしやすくなる。その役割は現代社会で否定できないものがある。

「じゃあ今飲んでるプロテイン、全部捨てた方がいい?」——いや、その必要はない。メリットとデメリットの両方を知った上で使う。それが出発点だと思う。

「いつ飲むか」で選び方が変わる

意外かもしれないが、岡田隆自身は人工甘味料を全否定しているわけではない。

「私自身も人工甘味料に対してそこまで嫌悪感はない」 ——バズーカ岡田

はっきりそう語っている。ポイントは「何を飲むか」ではなく「いつ・なぜ飲むか」にある。

「トレーニング直後、体の栄養が枯渇している、即座に筋肉に栄養を届けたい、こういう状況においてはなるべくデメリットが考えられないものを使いたい」 ——バズーカ岡田

トレーニング直後は、体が素材を一気に取り込む局面だ。このタイミングで何を入れるかは、やはり気を使いたい。逆に言えば、朝食の補完や間食として使う場面では、選択肢はもう少し広がる。

もう一つ、大事なことがある。

「人工甘味料がデメリットだらけで、天然のものはデメリットないか。そんなことないわけですよ」 ——バズーカ岡田

天然甘味料を選べばそれだけで安全、というわけでもない。どちらを選ぶにしても、自分の体で確かめ続けることが前提になる。「N=1。自分の体調を見ながら、パフォーマンスを見ながら選んでいただければ」というのが岡田隆の結論だ。

BAZOOKAが天然甘味料を選んだ理由——試行錯誤の裏側

WPC天然甘味料改革 バズーカ岡田

BAZOOKA WPH(ホエイペプチド)・WPC(ホエイプロテインコンセントレート)は、2024年3月から人工甘味料を一切使用していない。ただ、最初からすべてがうまくいったわけではない。

WPHは全フレーバーで羅漢果(ラカンカ)を採用している。植物性の甘味料で、カロリーが少なく、やさしい甘みが特徴だ。

WPCはもう少し事情が複雑だった。プレーンは羅漢果で問題なかったのだが、チョコとストロベリーに合わせると風味がぶつかった。

「ラカンカの味、やっぱり植物なんでちょっと植物由来の味があるんですよ。それがチョコやストロベリーとマッチしない」 ——バズーカ岡田

天然甘味料ならなんでもいいわけではなく、フレーバーとの相性がある。そこで「天然甘味料の枠内で別のものを試そう」とステビアに切り替えた。

実際に飲んでみた岡田隆の反応はこうだった。

「味がまろやかになった」「イチゴミルクっぽい」「ステビアやっぱ合いますね。苦味がない」 ——バズーカ岡田

机上の計算ではなく、何度も試飲して変える。その繰り返しで今の味にたどり着いている。こういう地味な試行錯誤の話を聞くと、ちょっと親近感が湧く。

さらに、製造工場のアップグレードによって食用植物油脂と二酸化ケイ素もゼロになった。以前は工程上必要だった添加物が、設備の進化で不要になったという。「皆さんが安心してプロテインを飲んでいただけることが一番」——その方向で、少しずつ改良が続いている。

ひとつだけ正直に伝えておきたいことがある。BAZOOKA NUTRITIONの6パックプロテインバーには人工甘味料が使用されている。「安くコンビニに流通させるという目的で人工甘味料を使っている」と岡田隆ははっきり語っている。すべての製品で同じ方針をとっているわけではなく、用途とターゲットに応じた設計判断がある。ここは正確にお伝えしておきたかった。

まずは裏面を見ることから

「で、結局何を気をつければいいの?」と思った方へ。チェックすべきは3つだけだ。

1つ目は甘味料の種類。スクラロース・アスパルテーム・アセスルファムKが人工甘味料、羅漢果・ステビアが天然甘味料の代表格。今飲んでいるプロテインの裏面を見れば、すぐに分かる。

2つ目は使うタイミング。トレーニング直後に飲むなら質にこだわりたい。朝食の補完や間食として飲むなら、選択肢はもう少し広くていい。

3つ目は自分の体調。「N=1」の視点で、飲んでいて違和感がないか、お腹の調子はどうかを観察し続けること。

「メリットもデメリットも理解。うまく付き合う必要がある」 ——バズーカ岡田

科学が完全な答えを出す前に、あなたは毎日プロテインを飲み続けている。だから今、知った上で選ぶしかない。

今日帰ったら、まずプロテインの裏面を見てみてほしい。「知る」ことが、安心して続けるための最初の一歩になる。