この記事は「【BAZOOKAWPHとは?Part2】消化不要の低分子ホエイペプチド!そして安全にも配慮した人工甘味料へのこだわりについても語る」を要約したものとなります。
Part1
Part3
Part4
YouTube【新・バズーカ岡田チャンネル】は(ほぼ)毎日配信中ですのでぜひご覧ください。
『バズーカニュートリション』に関する疑問をこの動画で解説します。商品購入の有無に関わらず、筋肥大に役立つスポーツ科学的な情報を提供。食事やサプリの参考にして、より効果的なトレーニングを目指しましょう!
低分子350Daとは?
この「350Da」とは何か、というと、実はフィットネス業界の闇の話になるかもしれません。簡単に説明すると「よく分解されているペプチド」です。分子量の大きなタンパク質は、分解されていって1個のアミノ酸になります。そのアミノ酸が数個結合しているものをペプチドと呼びます。50個程度までがペプチドで、それを超えるとタンパク質となります。
しっかり分解されていないペプチドは、吸収するためには消化酵素による分解が必要となります。ですのであまり分解されていないペプチドは消化が必要という意味ではホエイプロテインと変わらず、消化不要で吸収できるジペプチドとトリペプチドが多く含まれる低分子のペプチドでないと意味がありません。
我々は多くの原料メーカーを調査して、低分子のホエイペプチドを探してきました。しかし、このレベルの低分子ホエイペプチドを取り扱っている原料メーカーは極めて少なく、今回辿り着けた原料メーカーさんのお話では、この原料がスポーツサプリメントとして使われるのは初めてとの事で、これは皆さんにお届け出来るホエイペプチドでは最強(最も低分子)であると私は思っています。
低分子化されたホエイペプチドでなければ、単にプロテインを摂取する事とあまり変わりないので、ペプチドと表示されている場合でも、より低分子のものを選ぶべきです。この「350Da」という表示は、その意味を持っています。簡潔に言えば、非常に細かく分解されたペプチドで、必須アミノ酸と同等の速度で吸収されるジペプチドやトリペプチドが多く含まれているということです。
原料メーカーの研究者たちに様々なペプチドを試してもらったところ、舌で感じるだけで低分子かどうかを判断できるという研究者の執念を感じました(笑)この低分子のペプチドは、粉がすごくきめが細かく、水に非常に良く溶けるため、私は少量の水で飲む「バズーカ飲み」を提唱しています。100mlの水で十分飲めるぐらい溶けがいいです。それくらい違いを感じる事ができます。
低分子化されたペプチドは美味しくない??
低分子のペプチドは効率的に吸収できるというメリットがある一方、「不味い」という強烈なデメリットがあります。これは低分子ペプチドゆえのデメリットなのです。高分子ペプチドだと、風味はプロテインのようになり、癖がなくなっていきます。このまずさをカバーするために人工甘味料を使用すると、風味を格段に向上させる事ができるだけでなく、エネルギー(カロリー)もコストも抑える事ができます。しかし前回の記事で書いた通り、健康面への価値が薄れてしまいます。
健康的にそして美味しく消費者に提供したいというのが我々の思いであり、我々は天然甘味料を選択し、風味を最適化する努力をしました。確かに、人工甘味料をたっぷりと使用した一般的なホエイプロテイン製品の方が、風味とコストの面で優れていることもあります。しかし、我々の目的は短期的なものではなく、永続するトレーニングを健康面からも支え続けるサプリメントである事です。最速で筋肉の合成をサポートしつつ、健康を最優先に考え、かつ美味しさも追求する。それが我々のコンセプトです。
そのため、価格が少し高くなってしまいますが、健康への価値を理解してもらえれば、皆様にとって十分に納得のいく選択となると信じています。
お腹が膨れない?実食して見せましょう
「吸収が早くてお腹が膨れないというのは本当ですか?」「満腹度は吸収速度で変わるのでしょうか?」「お腹が膨れないということはダイエットには向かないのでは?」「お腹が膨れないメリットは何ですか?」といった疑問について、詳しく説明いたします。
まず、このサプリメントのメリットの一つは30gの粉を摂取することで、約20gのタンパク質を得られる事です。タンパク質20gとは、筋肉の合成を促進する上での重要な摂取量とされています。
バズーカシェイカーをご覧ください。PECS!の文字の下ぐらいまで粉を入れると、30gになります。水をたった100gでこの粉を溶かしてみると、それでもサラサラとしており、通常のプロテインのようにドロドロにはなりません。私自身は、味の濃さを楽しむために、ショット感覚で100gの水に混ぜて飲んでいます。(バズーカ飲み)
上述してきた通り、本当に低分子のペプチドなら、少量の水でもサラサラで水のように飲めます。そのため、お腹が膨れにくいです。確かに胃の満腹感は上がらないため、何か食べたくなるという感覚が生まれるかもしれません。これが、ダイエットには向かないのでは?という意見がある理由でしょう。しかし、大切なのは、このサプリメント摂取後の通常固形食をどのように取るか、なのです。
筋肉を育てる上で、サプリメントよりも通常の固形食が重要であるというのは、私が常々言ってきていることです。少なくともこの人類という形になって数百万年もの時を経ているわけですが、それは言い換えれば数百万年もこの骨格と内臓で食べ物を咀嚼し、消化し、吸収し、筋肉を大きくしてきたわけです。この悠久の歴史の中で作り上げられてきたシステムを無視するわけにはいかないと考えるのが自明ですよね。
通常の固形食から理想の栄養素をしっかりと取らないと、筋肉はつかないと考えるのが私の考えです。そのため、通常の固形食を邪魔するようなサプリメントは良くないと考えています。しかし、このサプリメントであれば、消化吸収が早く、しかも満腹感が少ないことから通常の固形食を邪魔しないのです。まず、トレーニング直後、筋肉の細胞が栄養素を欲しがっているタイミングで、このサプリメントで筋肥大に十分な栄養を網羅的に取り、その後さらに通常の食事を通常通り取る。これは、最も重要なタイミングで完璧な栄養素を2回も体内に取り込む事ができるという意味であり、それによって筋肥大が最大化されると考えています。そして、通常の食事を取ることで、このサプリメントでは取れない栄養素ももちろん補完できます。様々な栄養素が体内を満たせば、余計な食欲も起こりにくくなります。そのため、ダイエットに向かないというものではないのです。
ドロドロのプロテインを飲めば、一時的にお腹が満たされて次の食事を取る気がしなくなり、食べる量が減るかもしれません。しかし、それは結果的に栄養素のバランスが崩れて不足する栄養素が出てしまい、「あれが食べたい」という衝動が生まれてくることにつながりかねません。栄養素が足りないことによって出る食欲、このデメリットも考慮しなければなりません。プロテインのようなドロドロしたもので一時的にお腹を満たすことは、長期的には良くない可能性すらあるかもしれません。もちろん、プロテインを否定するわけではありません。飲むタイミングや状況を適切に判断して利用すれば、良い武器になります。私としては、このサプリメントを用いつつ、通常の食事をしっかり取る、ということをベースにしてほしいと思っています。
この商品を作るのに一番苦労した事とは
「岡田先生がこの商品を作るのに何が1番大変でしたか?」
これについては一つに絞るのが難しいのですが、本当に低分子のホエイペプチドというものがなかなか見つからなかったという事です。この低分子ホエイペプチドが見つからなければ、私たちのコンセプトは全く成立しないのです。低分子であり吸収が良く、更にその出所となる牛が健康でストレスなく育成されているかを確認する必要がありました。この条件を満たすホエイペプチドを見つけるのが、本当に大変でした。
また、この低分子のホエイペプチドは不味い、味に癖があるというところを解決するのも難しかったのです。これは本当に低分子ゆえ苦労なのですが、私たちはできるだけ自然の成分で健康を考慮した配合にしたいと考えていましたが、このホエイペプチドの風味を人工甘味料を使用せずに、そして低カロリーで美味しく仕上げるのは本当に難しい課題でした。
そして、アンチドーピング認証の「インフォームドチョイス」を取得することも大変でした。この原料がスポーツサプリメントとしては世界初だったため、認証の取得にはかなりの時間がかかりました。しかし、私たちの目指すところは、皆さんに安心・安全な商品を提供すること。そのため、この認証を取得することに多くの時間と費用を投じました。
要するに、理想の原料に出会う事、その原料の味を天然甘味料を中心に低カロリーで美味しく仕上げること、そしてアンチドーピング認証を取得すること、これらが大変な点でした。